2007年9月7日金曜日

YemenTimes一面記事から(1079)

東京近辺は昨夜から今朝にかけて台風9号の影響で交通機関が混乱しましたが、皆様大丈夫でしたか。
 さて、順番が前後してしまいますが,2007年8月23日(第1079号)付けの一面記事にはこんなのがあります。
●「治安当局者、ワイール少年の釈放を約束」
→これは、前号(8月20日・第1078号)で報道された記事に対応しています。それは北部ハッジャ州で40人の人が「ホーシー派」とのつながりを疑われて正規手続きなしに治安当局によって拘束されている、というものでした。その中にハッジャ州ミフタハ群の15歳の少年(ワイール)も含まれていました。サアダ近辺で国軍と緊張関係にある「ホーシー派」ですが、若い世代にもシンパを持っているということは事実のようです。今回は「地元のシェイク(部族長)が彼らの日常行動に責任を持つ」という条件で40人の内7名が釈放されることになったようです。
●「政府は小麦と小麦粉の価格を凍結:イエメン経済公社は先週全国に市場価格よりも安い価格で小麦と小麦粉を配給した」
→物価上昇はここのところイエメンの治安不安の一因となっています。今回は小麦と小麦粉を50キロ袋入り3700リヤル(約3700円)の固定価格で販売することにしたようです。市場の実勢価格は5500リヤルということです。今回はトラックが僻地まで行ってこの価格で販売するということのようです。しかしながら当然すべての地域に行けるわけもなく、どこにトラックが行くかもまた政治的な要因に左右されるので、本当の困窮者に届くかどうかは定かではありません。
(さとかん)

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