2013年8月21日水曜日

イエメン情勢

イエメン治安情勢
2013年08月09日 10:50

イエメンにおけるアルカイダに対する警戒は依然として続けられている模様です。
8日付のal arabiya net は、同日朝及び夕刻のドローンによる攻撃でテロリスト12名が死亡したと報じています。それによると8日朝マーレブでの攻撃で6名死亡し、8日夕刻のハドラムートでの2の攻撃で6名が死亡したとのことです。これで7月28日以来の過激派の死者は30名に上るとのことです。
なお、サナア等大都会の街頭はラマダン明け祭日のためごったかえしているが、又警戒のための兵士が多数、要所要所で警戒に当たっている由。又テロの危険のためhadi大統領等の要人は例年のように市内の大きなモスクではなく、大統領官邸内のモスク(確かこのモスクでサーレハ前大統領が負傷したと記憶しています)で礼拝をしたとのことです
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2013/08/08/-مقتل-6-عناصر-من-القاعدة-في-غارة-لطائرة-بدون-طيار-باليمن.html

イエメン情勢(サーレハ長男のUAE大使着任)
2013年08月04日 09:25
イエメンでは先日元共和国警備隊の兵士が反乱を起こしたと言うニュースをお伝えしましたが、この反乱の性格が今もっていまいち良く判りません(サーレハの指導下でクーデターを狙ったのか、それまでのエリート部隊であった兵士たちが現在の待遇に不満を持って反乱しただけなのか、だれが指導者・・首謀者・・なのか、他の部隊への波及は?とうですが)。
しかるに、2日付のal qods al arabi netは、サーレハの長男で正しく元共和国警備隊司令官であったahmad ali abdollah saleh が、イエメンの大使としてUAEに着任し、1日UEA外相と会談したと報じています。
又彼には同じくサーレハの親族の2名、即ち元大統領警護部隊指揮官と国家安全本部長官副官であったものが軍事アタッシェとして同行しているとのことです。
確かこの男は共和国警備隊(解散させられ改編された)司令官を解任され、政治的影響力の無い大使ポストへの転出を不満として、着任を拒否(遅らせて)来ましたが、この段階でようやく着任したもようで、と言うことは少なくとも先日の反乱が彼の指令に基づくクーデター計画の始めと言うことではなさそうに思えます。
勿論あまりに目立つ彼が取り敢えず国外に出て、政権を油断させて置いたうえで、親父の元大統領が、残りの親族等と示し合わせての動きという可能性もないわけではないので、もう少し状況を見る必要があると思います。
イエメンと言うのは昔から指導部の中で陰謀が結構渦巻いていた国で、その体質は今も基本的には変わってないと思っています。
http://www.alquds.co.uk/?p=69768

手島 専務理事
日本・イエメン友好協会
2013・8・20