2012年2月28日火曜日

イエメン大統領選挙について

外務大臣談話                    平成24年2月25日

1.
2月21日(火曜日)(現地時間同日),我が国を含む国際社会の支援及び選挙監視の下,イエメンにおいて治安の悪化している一部地域を除き,概ね平穏に大統領選挙が実施されたことを歓迎します。

2.
本件大統領選挙は,昨年11月に合意された湾岸協力理事会(GCC)イニシアティブに基づき,平和的な権限移譲を実現する上で,大きな意義を有すると考えます。

3.
我が国は,選出されたアブドゥ・ラッボ・マンスール・ハーディー新大統領(Abdo Rabbo Mansour Hadi,President of the Republic of Yemen)が正式に就任し,同大統領の指導の下,引き続きGCCイニシアティブに沿って国民対話,憲法改正等が着実に実施され,同国の安定が早期に達成されることを期待します。

4.
我が国は,本件大統領選挙の公正かつ円滑な実施のため,約114万米ドルの支援を実施しています。我が国は,イエメンの安定のため,引き続きできる限りの協力を行っていく考えです。

以上

2012年2月22日水曜日

イエメン大統領選ハディ氏当選へ

イエメン大統領選ハディ氏当選へ


2月22日 7時17分
中東のイエメンでは、内外の圧力を受け、辞任することになったサレハ大統領の後任を選ぶ大統領選挙が行われ、混乱の収拾に向けて与野党がそろって支持したハディ副大統領の当選が確実な情勢です。
イエメンでは、20年以上、権力の座にあったサレハ大統領が訴追を免れることを条件に辞任することに応じ、21日、後任を選ぶ大統領選挙の投票が行われました。
開票作業は続いていますが、現地の政府関係者によりますと、与野党がそろって支持した副大統領のハディ氏が投票総数の過半数を獲得し、当選が確実な情勢です。
ハディ氏は、「イエメンはこの選挙によって長い混乱から抜け出し、新しい歴史を切り開くことができる」と述べ、次の大統領として国の安定に取り組む考えを強調しました。
一方、イエメン南部や北部の広い地域では、21日、分離独立を目指す勢力や国際テロ組織アルカイダが投票所を襲撃したり、道路を封鎖して投票を妨害したりしたため、多数の投票所が閉鎖され、今回の選挙に治安の悪化の影響が出ています。
イエメン各地では、若者を中心とした反政府デモ隊が軍や治安機関に旧政権の幹部が留まっていることに強く反発し抗議行動を続けるなど課題が山積しており、次の大統領となるハディ氏は難しいかじ取りを迫られそうです。


イエメンで大統領選、ハディ氏の信任投票に-「アラブの春」4例目

【エルサレム時事】イエメンで21日、30年以上の長期政権を続けたサレハ大統領の後継として、暫定的に政権を担う大統領を決める選挙の投票が行われた。立候補者は与野党の統一候補、ハディ副大統領だけで、事実上の信任投票。高投票率により、国民の権限移譲プロセスに対する支持が示されるかどうかが焦点だ。
 中東で広がる民主化運動「アラブの春」で独裁的な指導者が退陣に追い込まれるのは、チュニジア、エジプト、リビアに次ぎ4例目。選出される暫定大統領は2年間の権力移行期間中に憲法改正を実施。改めて大統領選と議会選を行い、正式な新体制発足につなげる責任を持つ。
 ロイター通信によると、ハディ副大統領は首都サヌアで投票した後、「選挙がイエメンの危機から抜け出す唯一の道だ」と訴えた。
 サレハ氏は昨年11月、湾岸協力会議(GCC)の権力移行案に署名。反政府デモ弾圧などに対する免責特権を得る代わりに辞任を受け入れた。しかし、イエメン情勢は不安定要因が多く、選挙後に混乱収拾に向かうかは不透明だ。
 現在ニューヨークで治療中のサレハ大統領は帰国を示唆しており、今後も政界で影響力を残せば、これに反対する勢力が抗議行動を激化させる可能性がある。当初、サレハ氏の後継者とみられていた長男アフマド氏率いる精鋭部隊は武力を維持、暫定大統領が同氏とどのように協力関係を築くかが課題だ。
 一方、イエメン南部の独立派や、北部のイスラム教シーア派の反政府勢力は選挙ボイコットを宣言。南部アデンでは、独立派が投票所の約半分を閉鎖する事態に発展した。南部の複数の都市で21日も治安部隊と独立派の衝突があり、AFP通信によると、4人が死亡した。
 また、国際テロ組織アルカイダ系武装勢力の活動もなお活発で、国内融和実現の見通しは立っていない。


イエメンの首都サヌアで21日、大統領選の票を投じる昨年のノーベル平和賞受賞者、タワクル・カルマンさん(EPA=時事)
「祝福の日」と歓迎-ノーベル賞のカルマンさん


【エルサレム時事】2011年のノーベル平和賞受賞者でイエメンの女性民主活動家のタワクル・カルマンさんは21日、同日実施された大統領選についてサヌアの投票所で、「イエメンの人々にとって祝福の日だ」と歓迎、サレハ大統領の専制に終止符を打つ日になるだろうと評価した。AFP通信が伝えた。
 一方で、カルマンさんは選出される新大統領に対し、反政府デモに加わった若者たちのために働くよう求め、それが果たされなければ、「イエメンの若者たちはサレハ氏を追放したように、(新大統領を)退場させるだろう」と強調した。大統領選に立候補しているのはハディ副大統領のみ。

2012年2月21日火曜日

イエメンで本日(21日)大統領選の実施

ロイター 2月21日(火)10時29分配信

[アデン/サヌア 20日 ロイター]
30年以上にわたり権力の座にあったサレハ大統領が辞任するイエメンで、21日に大統領選が行われる。選挙を前に南部アデンでは20日、投票所などで爆発があったほか、周辺を警備中の兵士が何者かに銃撃されて死亡する事件が発生した。

カフタン内相は、選挙に向けて首都サヌアでは厳戒態勢が敷かれているが、国際武装組織アルカイダが勢力を保つ南部アビヤンでは、何らかの攻撃は避けられないとの見方を示した。

アデンの投票所の爆発では、負傷者は出ていないという。

また、南部のダラアでは、選挙に反対するデモ隊に部隊が発砲し、デモの主催者によると、参加者1人が死亡、9人が負傷した。当局側は、抗議活動が許可を得ずに行われ、デモ隊が兵士に発砲したとしている。

このほか、東部ハドラマウトでも武装集団が投票所を襲撃し、地元当局者によると、1人が死亡。南部ラヘジでは、治安部隊が爆発物を保有していたアルカイダ系メンバー3人を逮捕したという。

デモ弾圧に対する訴追免除と引き換えに辞任を受け入れたサレハ大統領は、今回の選挙に唯一立候補している副大統領のハディ氏への投票を呼び掛けており、事実上の信任投票とみられている。

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2012年2月3日金曜日

H24年の当協会の新年会の報告


H24年の当協会の新年会は1月30日に開催され、無事終了しました。
当日はサヌアよりゲストとしてMr.Mohammed Al-Asaadi氏と在京臨時大使のMr.ターレック氏を向かえて開催されました。

参加者が少ない会でしたが中身の濃い会合でした。
参加した方にはお疲れ様でした。

今回参加されなかった方々には次回の会合には是非ご参加下さい。
簡単ですが報告まで

今後ともよろしくお願いいたします。

手島 専務理事
日本・イエメン友好協会
2012・2・1