この写真は、昨日の写真でぶら下がっていた羊の肉が切り取られ、焼けた石の上に乗っかって焼かれているところです。元々は、薪や炭などを敷き詰めてその上の石を熱し、その上に肉を並べたのです。しかし、現在はガスバーナーで下から燃やし、その上に石板を乗せて焼く形になっています。
ただし、焼き肉は庶民にとってはやはり高級品です。普段庶民は豆の煮込みで朝食を取り、昼にはせいぜい鶏肉か魚です。羊の肉はかなりの「ごちそう」なので、年に二回のイスラム教のお祭りと、結構式の場くらいでしかありつけない人も多いです。
1990年の南北統一以前はサナアにはハドラマウト焼き肉の店はありませんでした(ハドラマウトは旧南イエメンに属し、サナアは旧北イエメンの首都でした)。最近はハドラマウト出身者でサナアに住んでいる人も増え、外国人や金持ちのイエメン人も増えているので、羊肉を食べるハドラマウト焼き肉屋も増加中というわけです。(さとかん)