平成23年9月20日
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9月18日(日曜日)及び19日(月曜日),イエメンの首都サヌアにて,治安部隊等のデモ隊に対する発砲により,多数の死傷者が発生しました。
2..
我が国としては,今回の衝突を含め,イエメンにおいて,これまで300人以上が死亡,多数の負傷者が出ていることに対して強い遺憾の意を表明します。我が国はイエメン政府に対し,平和的なデモに対しては抑制的な対応をとり,暴力の使用を差し控えるよう強く求めます。
3..
我が国は,イエメンが,これ以上の衝突を回避し,同国の安定を回復するため,湾岸協力理事会(GCC)仲介案が一刻も早く署名され,平和的な権限移譲が実現することを強く期待します。
【参考】
(1)2月11日(金曜日)以降,首都サヌア等でサーレハ大統領の即時退陣等を求める反政府派のデモが継続。9月18日(日曜日)及び19日(月曜日)の衝突で,少なくとも46人が死亡,数百人が負傷した模様。
(2)4月,GCCは,仲介案(大統領が辞任し副大統領に権限移譲する代わりに訴追を免除される)の署名を大統領,野党に働きかけ。大統領は,拒否(野党は署名)。
(3)6月3日,サーレハ大統領は大統領宮殿内の爆発で負傷。現在,サウジアラビアで療養中。
(4)9月12日,サーレハ大統領は,大統領令にて,GCC仲介案の実施に関し,野党と交渉し署名する権限を副大統領に付与。
(5)9月19日,最新情勢を把握し,イエメン関係者と協議するため,GCC事務局長及び国連事務総長特別顧問がサヌアに到着。
以上
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